理事長の就任にあたって

 このたび、一般社団法人日本コスメティック協会理事会の決定を受け、岩本麻奈初代理事長から理事長の職を引き継ぐことになりました。2011年に発足し7年目を迎えた当協会の理事長という大役を仰せつかり身の引き締まる思いですが、使命を全うすべく、全力を尽くす所存でございます。

 人々の美と健康への欲求を叶えるべく、化粧品・スキンケア技術、美容医療、抗老化医学などの各分野は、目覚しい発展を続けています。しかし、その一方で発信される膨大な情報は必ずしも科学的に整理され、検証されているとは言えません。真偽のはっきりしない美容・健康情報が氾濫する社会で求められるのは、「科学的根拠に基づいた正しい知識」であり、その周知と適切に発信できる人材の育成が重要であると考えています。

 当協会は、皮膚科医や化粧品学、美容業界の有識者で組織され、一般消費者および化粧品、美容、スキンケアに関する職域従事者を対象に、それぞれに必要な知識の提示とレベル向上、正しい情報提供・発信を行う人材育成を目的とした認定試験制度の企画・実施し、現在までに 3千名を超える各資格者の認定、関係学会での講演、セミナー活動を行ってきました。引き続き美容・健康に関する「科学的根拠に基づいた正しい知識」の啓発、人材の育成の強化に傾注していきたいと考えています。

 その一環として、本年より認定資格取得者に対する教育の充実を図ります。特に化粧品や美容に携わる職域の方は、皮膚の構造と機能、身近な皮膚疾患を理解することも大切です。協会ホームページで学べる皮膚科学に基づいたe-ラーニング『美容の科学ビデオ講座』を継続教育の一環として認定資格取得者を対象に開始いたします。また、検定をより身近な存在になるように協会ホームページでのweb受験できるようにいたしました。

 今後さらに、関係学会、団体との連携を強化しつつ人材育成活動ならびに情報発信の充実を図り、広く一般の方々の美容と健康に対する健全な意識の向上に寄与できるよう理事役員一同努めてまいります。  皆さまの一層のお力添えを賜りますことをお願い申し上げます。

一般社団法人 日本コスメティック協会
理事長

川島 眞

kawashima
理事長
川島 眞Makoto KAWASHIMA
東京女子医科大学 皮膚科学教室 講座主任・教授
皮膚科専門医 医学博士
日本皮膚科学会代議員、日本美容皮膚科学会理事長 、日本皮膚アレルギー学会理事、日本性感染症学会理事、日本乾癬学会理事、日本香粧品学会前理事長
専門領域:皮膚ウイルス感染症、アトピー性皮膚炎、美容医療
東京大学医学部卒業。パリ市パスツール研究所に留学。東京大学医学部皮膚科講師などを経て東京女子医科大学 皮膚科学教室 教授・講座主任。アトピー性皮膚炎をはじめ、美容、皮膚ウイルス感染症、接触皮膚炎などを主に研究。東京女子医科大学は日本で最も外来患者数の多い病院として知られており、皮膚科にも1日150人以上の患者が訪れる。