企業・団体インタビュー
東京薬科大学薬学部生化学教室 教授
佐藤 隆

『コスメマイスター・スキンケアマイスターを目指して:皮膚科学と薬剤師の接点考えよう!』

当教室は皮脂腺における皮脂の産生・分泌およびその関連疾患としての痤瘡(ニキビ)や乾燥肌の分子機構解明に取り組んでいます。また皮膚のコラーゲンやヒアルロン酸の代謝調節機構に着目して,紫外線や近赤外線による光老化の分子機構解明にも挑んでいます。これらの研究エビデンスは,皮膚病態の分子機構解明,新たなスキンケア&キュア(Skin Care & Cure)概念の提唱,さらに新規化粧品や医薬品の開発に貢献するものと期待されます。 薬学は,医薬品のみならず化粧品の開発や適正使用にも役立つ学問です。薬学出身者は化粧品会社や製薬企業において化粧品・医薬品成分の研究やその皮膚への作用、さらにそれらの品質管理や薬事関連の申請業務などにおいて薬剤師としての知識や技能を活かしています。一方,保険薬局やドラッグストアにおいて肌のトラブルを抱えるアトピー性皮膚炎患者などへの服薬指導では化粧品の適正使用やスキンケア指導の知識が求められます。しかしながら、薬学教育の中でそれらを学ぶ機会は決して十分とは言えません。 そこで、本学では日本コスメティック協会の検定プログラムをゼミナールとして薬学教育に導入し、学部生の間に基本的,かつ皮膚科学に基づいた化粧品とスキンケアの知識の習得を行っています。そしてこれまでに77名のコスメマイスター(化粧品検定)認定者を育成し,その内21名は保険薬局、製薬・化粧品会社などの各方面に就職しています。今年も20名以上の学生がコスメマイスターを,またスキンケアマイスター(美容総合検定)に挑戦する学生もいます。私自身は、さらに学生への教育の充実を図るため,本年よりスタートしたインストラクターの取得を目指しています。

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その他の資格取得者の声