インストラクター発信

マスクの種類と使用方法

そこで今や生活の必需品となったマスクの種類と使用方法などをお話しさせていただきたいと思います。
マスクによって起こるトラブル
最初にマスクを着用することによって起こる主なトラブルについて説明します。①ニキビ(ざ瘡)
ニキビは皮脂の分泌が多くなり毛穴が詰まることが原因で起こります。
この詰まった毛穴の中で、アクネ菌が皮脂を餌にしながら増殖し、炎症を起こしている状態です。
②脂漏性皮膚炎
汗とともに出る過剰な皮脂と高温の刺激で、鼻の横などに生じます。
マスクの素材
マスク生活が定着するにつれ、マスクの種類が多様化しました。それぞれの特徴や使い方をご紹介します。①不織布マスク
高機能で感染予防に役立ちますが、表面が硬く肌への摩擦が大きいというデメリットがあります。
安い使い捨ての不織布マスクは、あまり肌への負担は考慮されていませんので、「敏感肌用」と表示された肌への刺激の少ないものを選ぶと、肌荒れを最小限に留められるで可能性があります。
②布製マスク(綿100%、ガーゼ)
抗ウイルス作用など防御力は落ちますが、不織布マスクよりも肌への負担は大幅に少なくなります。
ニキビができてしまっている時にもおすすめです。
③インナーマスク
口とマスクが直接触れることを避けるために、マスクの内側につけるものです。 綿100%のガーゼ素材のものを使用しましょう。
感染予防と肌への負担の両方を考えると、不織布マスクや布製マスクを単体で使用するよりおすすめです。
マスクの形状
顔の形などは人によって異なるので、あくまでも参考としてください。①ブリーツ型
ヒダが複数ついているため調整ができますが、隙間ができやすいというデメリットもあります。
②立体型
肌に触れる面積が最小限で済み、かつフィット感もあるのでおすすめです。
マスクの着用に際し
最後にマスクを着用する際の注意点を、スキンケアの観点から見ていきたいと思います。①マスク着用前後の保湿
摩擦による刺激を軽減させるために、しっかり保湿を行うことが重要です。
化粧水
皮膚のバリア機能を守るような高保湿化粧水や、抗菌・抗炎症作用のあるニキビ予防にも役立つ化粧水がおすすめです。
クリーム
朝と晩、マスクをする30分前などにしっかり塗布して浸透させ、保湿を行いましょう。
②こまめな換気
自宅や人が近くにいない場所ではマスクを外し、マスク内にこもった蒸れを解放しましょう。
暑い夏の季節には、いつも以上にマスク内の蒸れに注意を払う必要があります。

UltraViolet Protection Factorの略で「紫外線保護指数」のことをいいます。
衣類などの繊維製品の表記に使用します。
最高値は50+で、これは太陽光の下で、皮膚が赤くなりはじめる時間を約50倍以上遅らせることを意味します。 ※ 豆知識「マスクとアロマ」
気持ちがリラックスするような良い香りは、自然と鼻の奥が広がり、呼吸がしやすくなります。
香りが強くなり過ぎないようにアロマスプレーをマスクにかけることもおすすめです。
できるだけ肌に優しいマスクを使用し、お肌のケアを怠らず、肌への刺激を控えるようにしましょう。

政次 朝子
協会認定指導員(インストラクター)
皮膚科専門医