花粉症による肌トラブル

季節を問わずほぼ一年中飛散する花粉。この春は特に花粉症で辛い季節になった方がいらっしゃったかと思いますがまだまだ続きます。
目が痒い・・・、涙で目がウルウルしてしまう・・・、鼻水が止まらずティッシュが手放せない・・・等々。このような症状で目を擦ったり、ティッシュやハンカチで何度も拭いたり、鼻をかみすぎて鼻の下がヒリヒリしたり・・・、お肌がひどく乾燥し炎症を起こしてしまいます。

肌への摩擦による刺激によって、肌のバリア機能が低下し、肌の水分が少なくなり、乾燥肌の状態になってしまい、紅くなる炎症を起こしてしまうのです。

花粉症に伴う乾燥肌と皮膚炎への対策

・帰宅したらすぐにメイクは落としましょう。そして、いつも以上に洗顔は優しく。石鹸はしっかりと泡立てて擦らないように洗い、流すときは30度くらいのぬるま湯が良いでしょう。花粉症により肌のバリア機能が低下して水分が減ってしまうので、洗顔後はしっかりと保湿をしてください。このような時は、化粧水や乳液は刺激の少ないアイテムを選ぶことをオススメします。

・花粉症の人に不可欠なアイテムがマスクとティッシュです。マスクは肌に密着して擦れてしまう、ティッシュも目や鼻の周りを拭き取るため肌荒れを起こしやすくなります。そのため、マスクは立体型のマスクにした方が肌に密着せずに済みますし、ティッシュも柔らかくしっとりしたものがありますので、このようなタイプの物を選ばれる方が良いでしょう。

「肌を擦る→バリア機能が崩れる→乾燥する」
このような悪循環を断ち切るためにスキンケアを丁寧に行いましょう。特に保湿は大切です。

この時期だけではなく年間を通した対策・ケアで、肌トラブルを最小限に防げるといいですね。

久松由紀枝
久松 由紀枝

東京共済病院 循環器内科病棟勤務、 黒河内病院勤務 (整形外科外来、訪問看護勤務) 、大和成和病院 循環器・心臓外科病棟勤務 (病棟師長、医療安全管理者として勤務) を経て、ちひろ皮膚科クリニック(登戸)勤務。

スキンケア、レーザーを得意分野とする。