皮膚の乾燥対策

こんにちは。私は現在、皮膚科・美容皮膚科クリニックで勤務しています。もともと美容皮膚科には興味があり、私自身30歳代後半から肌のくすみやシワ、シミなどが気になるようになり、私なりに色々な肌のお手入れをしてきました。現在のクリニックで勤務するようになったこと、また日本コスメティック協会でインストラクターとして活動させて頂くことになり、より一層専門的な知識を学び、皆様にお伝えできればと思いますので、これからどうぞよろしくお願い致します。

今日は「皮膚の乾燥」についてお話します。今年は夏の後、秋を感じることなくあっと言う間に冬がやって来たような感じがします。冬は空気が乾燥しているため、お肌も乾燥してしまいます。このほかの原因として、潤いを保つために必要な皮脂、天然保湿因子、角質細胞間脂質が年齢とともに減少すること、また、身体の洗いすぎや暖房の効きすぎなどがあります。

今日からできる乾燥対策

まずは、皮膚に潤いを与えたり、水分が逃げないように保湿クリームを塗るようにしましょう。保湿クリームは朝と夜の2回塗り、夜はお風呂上りに塗ると効果的です。保湿剤の種類ですが、夏はさっぱりとして使用感の良いローションタイプ、冬は皮膚の保護効果の高いクリームタイプのものがおすすめです。

また、お風呂の時も体をタオルなどでゴシゴシ洗うと皮脂を取りすぎてしまいますので、優しく洗ってくださいね。

生活環境でも暖房のきかせすぎに注意して、加湿器などで適度な湿度を保つようにするとよいですね。ちょっとした事を習慣にして、しっとりお肌を守りましょう。

久松由紀枝
久松 由紀枝

東京共済病院 循環器内科病棟勤務、 黒河内病院勤務 (整形外科外来、訪問看護勤務) 、大和成和病院 循環器・心臓外科病棟勤務 (病棟師長、医療安全管理者として勤務) を経て、ちひろ皮膚科クリニック(登戸)勤務。

スキンケア、レーザーを得意分野とする。