メイクアップ~眉(アイブロウ)~

時代と共に眉の描き方は変化し続け、現代の自己表現や美的演出の眉の描き方に至っています。

近年、女性はもちろんのことお手入れされた美眉の男性も増えて来ています。

眉の形によって「強さ」「弱々しさ」「優しさ」などさまざまな表情を表現できます。例えば、優しさを表現したければ眉山を丸めに緩やかに、強さを表現したければ眉山に角度をつけて太めに描いたり。

ところが、眉はポイントメイクのなかで最も難しいパーツではないでしょうか。

「眉が上手に描けない」「どのように描いたらいいのか…」「私に似合う眉は?」「左右対称に描けない」そんな悩みのある方のために眉の基本的な描き方をご紹介いたします。

基本的な眉の描き方

① 髪色と同じか近い色のアイブロウペンシル、アイブロウパウダーを使用します
②ミラーは腕の長さほど離します。 < 眉を左右対称に描きやすくするために >
③眉弓骨の上を基準に描きます。 < 眉の左右の高さを合わせるために >
④理想的な眉プロポーション【図】を参考に、表現したい眉の形【図】を描きます
⑤眉の色を変えたい場合は、最後にアイブロウマスカラでカラーリングしながら眉毛の流れを整えます

自分ではどうしても描けない方は、アイブロウプレートやアイブロウスタンプを試してみるのもいいかもしれませんね。

基本的な眉を描けるようになったら、顔幅の広さが気になるのであれば眉を少し長めに描いたり、目を大きく見せたいのであれば眉を少し短めにしたり、眉の形を変えてみたりと補正メイクにチャレンジしてみてください。

今回ご紹介した描き方の眉も、普段自分の描く見慣れた眉も、アイメイクやチークなどのポイントメイクやヘアスタイルとのバランスに合わせた眉も、自分自身が満足できる眉が描かれていればそれが正解なのです。

眉カットについて

最後に眉カットについて、お話をします。

自分でカットする場合はまず先にアイブロウペンシルで下書きしてはみ出た眉毛を眉専用シザーズ(はさみ)でカット、または眉コーム(櫛の形をしたメイク小道具)で眉毛を持ち上げながら長い部分や眉毛が多く集まり過ぎている部分をカットすると失敗しないで整えることができます。カットし過ぎないことがポイントです。

どうしても苦手な方は、美容院や眉専門サロンで免許を持っているスタッフに眉カットしてもらいましょう。

はさみを使っての行為は美容師免許、カミソリを使っての行為は理容師免許が必要だからです。

浅野 景子

某モデルスクールにてメイクアップテクニックを修得。その後銀行勤務を経て外資系化粧品ブランドに12年勤務し、スキンケア、フェイシャル、メイクアップの技術を磨く。現在講師を務める美容専門学校では、20年間に渡って2000人を超えるビューティアドバイザーやエステティシャンを輩出。40年に渡るキャリアの中で培った、スキンケア・メイクアップコスメに関する膨大な専門知識を生かし、エビデンスに基づいた教育やセミナーで活躍中。
また数々の教科書やセミナー用ハンドマニュアルなどの教材制作にも携わるなど、後進の育成に邁進している。