冬の紫外線対策

皆さん、冬も紫外線対策をしていますか?

紫外線は、私たちの身体に必要なカルシウムの吸収や骨の成長を促進してくれるビタミンDを体内で作るのに役立つ一方、肌老化の約80%は光老化といわれるように、浴びすぎるとシワやシミ、たるみ、さらには皮膚がんの原因にもなります。

1.冬にも紫外線対策を

紫外線の強さは、天気や季節、時間などによって大きく変化をします。
紫外線は太陽から直接届く直射光だけでなく、大気中で散乱された散乱光、地表面で反射された反射光の3つにより、あらゆる方向から私たちの肌に届いています。

現在、国際的に紫外線の強さの指標として用いられているのがUVインデックス。
地上に達する紫外線の波長ごとの強さと、人体への影響度をかけ合わせた数値を 0~11+で表したものです。
一日のうちではお昼ごろ、月平均で見ると6月から8月に最も強くなります。
冬は平均して弱くはなりますが、紫外線が届かないわけではなく、天気や時間によっては対策が必要なレベルに達することもあります。
また、紫外線は一日を通して蓄積されるため、冬でも対策が必要なのです。

2.スキーのときはさらに要注意

新雪の場合、紫外線の反射率は約80%もあり、私たちに届く紫外線は直射光だけの場合と比べて2倍近くもあります。
さらに標高が1000m高くなるごとに、その量は10~12%増加するため、雪山は紫外線量がとても多いのです。
したがって、スキーや雪山登山などウインタースポーツを楽しむときは、真夏レベルの紫外線対策が必要となります。

冬だからと気を抜かず、季節や生活シーンにあった対策をして、紫外線から肌を守りましょう。

参考資料
紫外線のデータ集(気象庁ホームページより)気象庁 Japan Meteorological Agency (jma.go.jp)    
紫外線環境保健マニュアル2020(環境省)紫外線環境保健マニュアル2020 環境省 | 紫外線.com (shigaisen.com)

橋本 典和

宅地建物取引士、気象予報士など幅広い分野で活躍の傍ら、美容・医療・化粧品系資格を多数取得。さまざまな情報が飛び交う時代に「正しい知識を伝えたい」との思いから一般向け講座などを積極的に開催。

現在は東京医薬看護専門学校にて、スキンケアアドバイザー科講師を勤める。