コスメマイスター

【1】ビタミンCについて正しい記述を選びなさい

答え:3

① 脂溶性が高いので皮膚に浸透しやすい
(間違い)ビタミンCは、アスコルビン酸という化学名の水溶性ビタミンで、そのままでは皮膚への浸透力があまりありません
② レチノールともよばれ、美白剤として使用されている
(間違い)レチノールはビタミンAのひとつで、シワの予防などで注目されている成分です。
③ 多くの誘導体が合成され、美白剤として使用されている
(正しい)ビタミンCの弱点を解決したのが誘導体です。

(詳しい解説は)
日本コスメティック協会検定テキストコスメQ&A第2版80ページ


【2】化粧品に多く使われているシリコーン油はどれか選びなさい

答え:3

① シリカゲル
(間違い)シリカゲルは、ケイ酸のゲルを脱水・乾燥させた乾燥剤です。
② パラフィン
(間違い)パラフィンは固形の鉱物油です。
③ ジメチコン
(正しい)ジメチコンは代表的なシリコーン油です。

(詳しい解説は)
日本コスメティック協会検定テキストコスメQ&A第2版70ページ、71ページ


【3】肌質タイプについて正しい記述を選びなさい

答え:2

① 乾燥性脂性肌は水分も皮脂も少ない
(間違い)乾燥性脂性肌は、皮脂は多いのに水分は少ない肌のことをいいます。
② 混合肌は脂っぽい部分と乾燥している部分の差が大きい
(正しい)混合肌は、部分的に脂っぽかったり、カサついたりする肌で、脂性肌と乾燥肌の2つをあわせ持った肌のことをいいます。
③ 混合肌は水分が少なく皮脂が多い
(間違い)混合肌は、部分的に脂っぽかったり、カサついたりする肌で、脂性肌と乾燥肌の2つをあわせ持った肌のことをいいます。

(詳しい解説は)
日本コスメティック協会検定テキストコスメQ&A第2版122ページ、123ページ
会員専用動画「友利先生の部屋」1. 皮膚の構造と機能 1_6_肌タイプを理解して正しいスキンケアを実践する(肌タイプと健康な(美しい)肌)


【4】化粧品かぶれについて誤った記述を選びなさい

答え:3

① 化粧品かぶれで多いのは刺激性接触皮膚炎である
(正しい)接触性皮膚炎には、刺激性接触皮膚炎とアレルギー性接触皮膚炎があり、化粧品かぶれで多いのは、刺激性接触皮膚炎です。
② 原因を調べる方法としてパッチテストが有用である
(正しい)パッチテストとは、化粧品を使用する前に、その化粧品でかぶれを起こすかどうかを検査する方法です。
③ 接触皮膚炎はアレルギー体質の人のみにおきる
(間違い)アレルギー体質でない人でも起こります。

(詳しい解説は)
日本コスメティック協会検定テキストコスメQ&A第2版124ページ


【5】抗酸化剤について誤った記述を選びなさい

答え:3

① アンチエイジングの観点でも有用とされる
(正しい)活性酸素は、近年、老化を引き起こす原因として注目されています。これを抑えることは有用です。
② SODやグルタチオン、ビタミンCなどが知られる
(正しい)SOD(活性酸素抑制酵素)様物質や、チオタウリン、グルタチオンなど生体由来成分、ビタミンC・E・Aなどがあります。
③ 脂質の過酸化を促進させる
(間違い)抗酸化剤は、酸化を抑えます。

(詳しい解説は)
日本コスメティック協会検定テキストコスメQ&A第2版82ページ、83ページ


【6】着色料について誤った記述を選びなさい

答え:1

① タール色素は、発色が悪いため単剤では色を出しにくい
(間違い)タール色素は色調が豊富で、発色も良いのでメイクアップ化粧品に広く使用されています。
② タール色素は、染料、レーキ、有機顔料に大別される
(正しい)大きく染料、レーキ、有機顔料の3種類に分けられます。
③ 化粧品には、薬機法で定められたタール色素しか配合できない
(正しい)化粧品に使用することができる色素は、薬事法(現在の薬機法「医薬品等に使用することができるタール色素を定める省令」で規定されています。

(詳しい解説は)
日本コスメティック協会検定テキストコスメQ&A第2版97ページ、98ページ


【7】保湿について正しい記述を選びなさい

答え:3

① 真皮のヒアルロン酸は肌の保湿に重要である
(間違い)ヒアルロン酸は主に真皮組織に存在するゼリー状物質で、水分保持の役目をしています。
② 角層の水分量は5~7%が良いとされている
(間違い)角層に15~20%の適量の水分を含んでいると、皮膚はしっとりとしなやかさを保つことができます。
③ 皮脂、NMF、角質細胞間脂質が重要である
(正しい)NMF(天然保湿因子)が角質細胞内に水分を抱え込み、角層細胞間脂質が水分を挟み込み、さらに皮膚表面を覆っている皮脂膜がヴエールをかけて水分の蒸発を防いでいます。これが皮膚の保湿メカニズムです。

(詳しい解説は)
日本コスメティック協会検定テキストコスメQ&A第2版76ページ、108ページ、121ページ


【8】化粧品で使用されるカルボマーに関する説明について間違った記述を選びなさい

答え:1

① 温度により粘度が影響されやすい
(間違い)増粘効果に優れ、温度による粘度変化が少ないことが知られています。
② 水溶性の合成高分子化合物である
(正しい)水溶性のカルボキシビニルポリマーのことで、石油系の合成ポリマーのひとつです。
③ ゲル化剤として使用される
(正しい)微生物汚染に強いので、ゲル化剤として広く使用されています。

(詳しい解説は)
日本コスメティック協会検定テキストコスメQ&A第2版87ページ


【9】保湿成分としてのコラーゲンについて誤った記述を選びなさい

答え:2

① 皮膚の表面に膜をつくり水分蒸散を抑える
(正しい)コラーゲン配合の化粧品を塗布すると、時間の経過とともに皮膚表面にコラーゲンのごく薄い保護膜をつくり、荒れた皮膚表面を整えて、しっとりなめらかな肌にします。
② ヒアルロン酸と同等の保水能力がある
(間違い)コラーゲンの分子量は約10万、ヒアルロン酸の分子量が数10万~数100万で、ヒアルロン酸は分子量が大きいため、大量に水を包み込む力を持っています
③ 分子量が大きく皮膚に浸透しない
(正しい)分子量約30万という大きな物質で、このままの状態では皮膚に浸透しません

(詳しい解説は)
日本コスメティック協会検定テキストコスメQ&A第2版75ページ、76ページ


【10】細胞賦活剤について誤った記述を選びなさい

答え:3

① 衰えた細胞を活性化することで皮膚の状態を改善させる
(正しい)働きの衰えた細胞に作用し、その機能を活性化させることにより、皮膚の状態を回復させることです。
② ベータカロテンは体内でビタミンAに変わり細胞賦活作用を発揮する
(正しい)ベータカロテンは動植物に存在している生体色素で、体内に入るとビタミンAに変わります。
③ 皮膚のバリア機能を高めアトピー性皮膚炎の治療にも使われる
(間違い)細胞賦活剤の作用は、働きの衰えた細胞に作用し、その機能を活性化させることにより、皮膚の状態を回復させることです。

(詳しい解説は)
日本コスメティック協会検定テキストコスメQ&A第2版84ページ


【11】化粧品を使って肌に異常を感じたときの行動について正しい記述を選びなさい

答え:2

① 2、3日使用して様子を見る
(間違い)肌に赤み、はれ、かゆみ、刺激などの異常が現れた場合は、すぐに使用を中止します。
② すぐに使用を中止して様子を見る
(正しい)すぐに使用を中止しても改善がみられない場合は、できるだけ早い専門医の受診をお勧めします。
③ 使用量を減らして様子を見る
(間違い)肌に赤み、はれ、かゆみ、刺激などの異常が現れた場合は、すぐに使用を中止します。

(詳しい解説は)
日本コスメティック協会検定テキストコスメQ&A第2版20ページ


【12】スキンケア化粧品に分類されないものはどれか選びなさい

答え:1

① ファンデーション
ファンデーションは、肌の色調や質感を美しく見せ、シミやニキビ痕などを目立たせなくする、ベースメイクアップ化粧品です。
② 乳液
(正しい)スキンケア化粧品は、肌を清潔に整え、水分や油分を補い、健康で美しい肌を保つことを目的としています。
③ 洗顔料
(正しい)スキンケア化粧品は基礎化粧品ともいい、洗浄、整肌、保護に大別されます。

(詳しい解説は)
日本コスメティック協会検定テキストコスメQ&A第2版17ページ


【13】日焼け止めクリームの使用方法について正しい記述を選びなさい

答え:3

① SPF値の高い製品は塗り直す必要がない
(間違い)時間の経過とともに汗で流れたりする場合は、2~3時間おきに様子をみてつけ直します。
② 敏感肌の人は日焼け止めを使わないほうが良い
(間違い)敏感肌の人こそ、紫外線のダメージを受けやすいので、できれば肌に負担の少ない低刺激タイプの日焼け止めを使ってしっかり守ることが大事です。
③ 十分な量をしっかりムラなく塗る
(正しい)日焼け止めクリームは、塗る量が少なかったり、きちんと塗布されていないと効果は半減します。

(詳しい解説は)
日本コスメティック協会検定テキストコスメQ&A第2版49ページ、128ページ


【14】化粧品の製造販売を規制し、品質、有効性及び安全性を確保するための基準書はどれか選びなさい

答え:1

① 薬機法
(正しい)薬機法は、医薬品、医薬部外品、化粧品及び医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保、保護衛生の向上を図ることを目的とした法律です。
② 日本薬局方(局方)
(間違い)日本薬局方は、医薬品の性状及び品質の適性を図るための規格基準書です。
③ 景品表示法
(間違い)景品表示法は、消費者保護を目的とした主に広告方法を規制する法律です。

(詳しい解説は)
日本コスメティック協会検定テキストコスメQ&A第2版14ページ


【15】いわゆる美しい肌について正しい記述を選びなさい

答え:1

① うるおい、ハリ、弾力、なめらかさ、血色が大切である
(正しい)健やかで美しい肌の条件には、①うるおい、②なめらかさ、③ハリ、④弾力、⑤血色の5つの要素があります。
② 表皮のターンオーバーが遅くなると美しい肌になる
(間違い)古くなった皮膚と、新たにつくられた皮膚が入れ替わる表皮のターンオーバーは、速すぎても遅すぎても問題があります。
③ 角層に約30%の水分と約10%の油分を保持している
(間違い)角層に15~20%の適量の水分を含んでいると、皮膚はしっとりとしなやかさを保つことができます。

(詳しい解説は)
日本コスメティック協会検定テキストコスメQ&A第2版121ページ


【16】メイクアップについて誤った記述を選びなさい

答え:3

① 下地クリームは、メイクアップ化粧品に分類されている
(正しい)下地クリームは、化粧ののりや化粧のもちをよくするメイクアップ化粧品です。
② アイブロウは、最後にブラシでぼかす
(正しい)眉毛はアイブロウで足りない部分を補うように描き、最後にブラシでぼかすと、自然に仕上がります
③ ファンデーションは化粧くずれしないよう厚く重ねて塗る
(間違い)Tゾーンや口のまわり、目のまわりはファンデーションを薄くつけると化粧くずれを防ぐことができ、自然な仕上がりになります。小ジワが目立つところの厚塗りは逆効果です。

(詳しい解説は)
日本コスメティック協会検定テキストコスメQ&A第2版51ページ


【17】一般的な化粧品の有効期限の記述について正しい記述を選びなさい

答え:2

① 開封後3ヶ月間は品質に変化が起こらないものは有効期限を表示しなくてもよい
(間違い)一度開封した化粧品を長期間保存しておくと、変質を招く恐れがあります。
② 製造後未開封で3年間は品質に変化が起こらないものは有効期限を表示しなくてもよい
(正しい)化粧品は未開封のまま正しく保管した場合、3年間は品質が維持するように作られています。そのため、一般には化粧品は有効期限の表示をしていません
③ 冷蔵庫で3年間保管しても品質に変化が起こらないものは有効期限を表示しなくてもよい
(間違い)通常の保管方法は、高温多湿な場所や直射日光が当たる場所を避けることです。

(詳しい解説は)
日本コスメティック協会検定テキストコスメQ&A第2版18ページ


【18】スキンケア化粧品の効能として誤ったものを選びなさい

答え:3

① 肌にハリを与える
(正しい)美しい肌はうるおい、ハリ、弾力、なめらかさ、血色が大切で、スキンケア化粧品は、健康で美しい肌を保つことを目的としています。
② 乾燥による小ジワを目立たなくする
(正しい)小ジワの手入れには、化粧品による水分、油分の補給を心がけ、角層の保湿機能を整えて乾燥を防ぐことが大切です。
③ 肌のたるみを取る
(間違い)たるみはアンチエイジング系のコスメである程度予防することはできても、元通りにすることはできません。

(詳しい解説は)
日本コスメティック協会検定テキストコスメQ&A第2版17ページ、121ページ、149ページ、150ページ


【19】日焼け後のスキンケアについて正しい記述を選びなさい

答え:3

① 火照りを鎮めるには、冷やした美白剤入りの化粧水を使う
(間違い)日焼け直後赤くひりひりしている場合は、化粧品の使用は一切避け、水やぬれタオルなどで肌を冷やし、ほてりを鎮めます。炎症が治まったら美白化粧品を使用します。
② 水ぶくれが出来ている時は極力水分を取らないようにする
(間違い)水ぶくれ後のお肌の修復には、たんぱく質やビタミン、ミネラル、水分が必要です。
③ 火照りを鎮めたら、低刺激の化粧品などで保湿ケアをする
(正しい)日焼けした肌は乾燥しているので、炎症が鎮まったら保湿用の化粧品で水分をたっぷり与えてください。

(詳しい解説は)
日本コスメティック協会検定テキストコスメQ&A第2版129ページ


【20】美白剤の働きについて正しい記述を選びなさい

答え:1

① メラニン生成を抑えて、シミ、ソバカスができるのを防ぐ
(正しい)美白剤は日焼けなどによるメラニンの生成を抑制し、その沈着を予防することを目的としています。
② UVBにより黒化した皮膚の細胞を正常化する
(間違い)肌の色を黒くするのはUVAです。
③ 角層から真皮の細胞の色素を脱色し肌を白くする
(間違い)美白剤は、表皮内にできている黒いメラニンを淡く還元して、できてしまったしみやそばかすを薄くします。また皮膚の新陳代謝を促し、沈着したメラニンを速やかに皮膚の外へ排出します。

(詳しい解説は)
日本コスメティック協会検定テキストコスメQ&A第2版46ページ、79ページ

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