スキンケアマイスター

【1】紫外線について誤った記述を選びなさい。

答え:3

① UVAは、皮膚の色を浅黒くする日焼けの原因となる
(正しい)肌色を黒くするのはUVA真っ赤な日焼けを起こすのはUVBです。
② 紫外線は皮膚の免疫力低下の原因になる
(正しい)紫外線は皮膚にとって有害な面も多くあり、免疫力低下の一因にもなります。
③ UVCは、波長が長いため地上には届かない
(間違い)UVCは波長が短いため、通常では地上に届きません。

(詳しい解説は)
日本コスメティック協会検定テキストコスメQ&A第2版46ページ、47ページ


【2】皮下脂肪について誤った記述を選びなさい。

答え:2

① 皮下脂肪には保温作用がある
(正しい)皮下脂肪には保温クッションの役割があります。
② 皮下脂肪には保湿作用がある
(間違い)皮下脂肪には保「温(おん)」クッションの役割があります。
※②は保「湿(しつ)」となっているため、誤りです。
③ セルライトとは皮下脂肪層に出来る塊である
(正しい)セルライトは皮下脂肪層にできる塊で、大腿部の後ろ側や臀部、腹部など圧迫されやすい部分に多くできます。

(詳しい解説は)
日本コスメティック協会検定テキストコスメQ&A第2版114ページ


【3】皮脂分泌について誤った記述を選びなさい。

答え:3

① 顔では額や鼻のまわりなどの皮脂分泌が多い
(正しい)顔では額と鼻のTゾーンに集中しています。
② 皮脂線の数の多い順は、頭、顔、四肢である
(正しい)皮脂腺は体の部位によって数に違いがあります。
③ 足の裏の皮脂腺の数は、1平方センチメートルあたり100個程度である
(間違い)手のひらや足の裏には皮脂腺がありません

(詳しい解説は)
日本コスメティック協会検定テキストコスメQ&A第2版116ページ


【4】美容医療について間違った記述を選びなさい。

答え:2

① 医師による医療行為を通じ美容上の問題の解決、QOLの向上を提供する
(正しい)美容医療とは、様々な医療技術を用いて人の容姿をより良い状態にする医療を指します。
② 美容医療は全て自由(自費)診療扱いとなり保険適応は受けられない
(間違い)美容医療:原則、保険は適用されませんが、生まれつきの血管腫やあざの治療、一部のワキガ治療など、保険が適用されるケースもあります
③ 専門性により美容皮膚科、美容形成外科、美容外科、美容内科などの診療科がある
(正しい)美容医療は、形成外科分野、皮膚科分野、内科分野などで提供されています。

(詳しい解説は)
日本コスメティック協会検定テキストコスメQ&A第2版182ページ


【5】本来の学術的な意味でのスキンケアの解説として正しい記述を選びなさい。

答え:2

① エステティックサロンでの施術、美顔器や化粧品等を用いた肌の手入れを意味する
(間違い)エステティックサロンで行われるものは、大きく分けて「フェイシャルトリートメント」「ボディケア」「脱毛」「カウンセリング」の4つです。
② 皮膚全体の健康を維持するための、日常のケアから治療に至る行為全体を意味する
(正しい)スキンケアは「洗う」「保湿する」「日焼け対策」などの日常的なケアを基本としています。
③ スキンケア化粧品を主体とした肌のエイジングケアを意味する
(間違い)スキンケア化粧品は基礎化粧品ともいい、洗浄、整肌、保護に大別され、加齢(エイジング)に応じたお手入れ(ケア)を意味するものではありません。

(詳しい解説は)
日本コスメティック協会検定テキストコスメQ&A第2版17ページ、171ページ
会員専用動画「友利先生の部屋」4. スキンケア 4_1_スキンケアとは?保湿・洗浄


【6】皮下組織について正しい記述を選びなさい。

答え:3

① 男女間で皮下組織の厚さには差がない
(間違い)皮下組織を構成する皮下脂肪は、男性より女性でよく発達しています。
② セルライトとは皮下組織に出来る病的に変化した脂肪細胞の塊である
(間違い)セルライトは外見上凸凹に見える皮下脂肪のことをいい、病的なものではありません
③ 主に脂肪細胞から構成されクッションや断熱の役割を果たしている
(正しい)皮下脂肪には保温とクッションの役割があります。

(詳しい解説は)
日本コスメティック協会検定テキストコスメQ&A第2版114ページ


【7】ビタミンCについて正しい記述を選びなさい。

答え:1

① 多くの誘導体が合成され、美白剤として使用されている
(正しい)ビタミンC弱点を解決したのが誘導体です。
② 脂溶性が高いので皮膚に浸透しやすい
(間違い)ビタミンCは、アスコルビン酸という化学名の水溶性ビタミンで、そのままでは皮膚への浸透力があまりありません
③ レチノールともよばれ、美白剤として使用されている
(間違い)レチノールはビタミンAのひとつで、シワの予防などで注目されている成分です。

(詳しい解説は)
日本コスメティック協会検定テキストコスメQ&A第2版80ページ


【8】毛髪について間違った記述を選びなさい。

答え:3

① 自然な抜け毛には個人差・年齢差があるが1日に100本程度である
(正しい)個人差もありますが、正常な頭髪の場合1日に70~100本程度の抜け毛があります。
② 毛髪の色は主に毛皮質(コルテックス)に含まれるメラニンの量で決まる
(正しい)毛皮質に多く含まれるメラニンにより髪の色が決まり、ユウメラニンの割合が多いほど髪が黒くなり、フェオメラニンの割合が多いと金髪になります。
③ 平均的な日本人男性の頭髪の本数は120万本程度である
(間違い)体毛と頭髪の総称を毛髪といい、成人では120万~150万本あります。このうち頭髪は成人で10万本程度です。

(詳しい解説は)
日本コスメティック協会検定テキストコスメQ&A第2版157ページ


【9】ランゲルハンス細胞について誤った記述を選びなさい。

答え:1

① インシュリンを分泌する
(間違い)インシュリンを分泌するのは、ランゲルハンス島(膵島)です。
② 遅延型アレルギーに関与している
(正しい)ランゲルハンス細胞が関与してリンパ球が炎症を生じる免疫反応を、遅延型アレルギーといいます。
③ 表皮に存在している
(正しい)ランゲルハンス細胞(免疫細胞)は、表皮に存在しています。

(詳しい解説は)
日本コスメティック協会検定テキストコスメQ&A第2版105ページ、134ページ


【10】細胞の機能と成分について正しい記述を選びなさい。

答え:3

① タンパク合成は、ミトコンドリアで行われる
(間違い)ミトコンドリアでは酸素を使ってエネルギーを作っています
② DNAは、核内と細胞質内の両方にある
(間違い)遺伝情報を担うDNAは、核内のみにあります。
③ RNAは、核内と細胞質内の両方にある
(正しい)RNAは多くの場合、細胞質で見られます。

(詳しい解説は)
日本コスメティック協会検定テキストコスメQ&A第2版102ページ


【11】マッサージの基本について正しい記述を選びなさい。

答え:2

① 皮膚が敏感なときの方が効果が高い
(間違い)皮膚にトラブルがあるとき、精神的・肉体的に極度に疲労しているときは、マッサージは避けましょう
② 筋肉の流れに沿って指を動かす
(正しい)筋肉の流れに沿って、顔の中心から外側へ、下から上に向かって指を動かすことが基本です。
③ 顔の上から下に向かって指を動かす
(間違い)筋肉の流れに沿って、顔の中心から外側へ、下から上に向かって指を動かすことが基本です。

(詳しい解説は)
日本コスメティック協会検定テキストコスメQ&A第2版44ページ


【12】化粧品かぶれの検査法として最も有用なのはどれですか。

答え:1

① パッチテスト
(正しい)パッチテストとは、化粧品を使用する前に、その化粧品でかぶれを起こすかどうかを検査する方法です。
② 皮内テスト
(間違い)皮内テストは、アレルギーの原因として疑われる物質を針で皮膚の中に注入し、調べる検査です。
③ 敏感肌テスト
(間違い)敏感肌は一般には体調や外的環境の変化に敏感に反応し、トラブルを起こしやすい肌をいいます。

(詳しい解説は)
日本コスメティック協会検定テキストコスメQ&A第2版124ページ、127ページ


【13】いわゆる美しい肌について正しい記述を選びなさい。

答え:1

① うるおい、ハリ、弾力、なめらかさ、血色が大切である
(正しい)健やかで美しい肌の条件には、①うるおい、②なめらかさ、③ハリ、④弾力、⑤血色5つの要素があります。
② 表皮のターンオーバーが遅くなると美しい肌になる
(間違い)古くなった皮膚と、新たにつくられた皮膚が入れ替わる表皮のターンオーバーは、速すぎても遅すぎても問題があります。
③ 角層に約30%の水分と約10%の油分を保持している
(間違い)角層に15~20%の適量の水分を含んでいると、皮膚はしっとりとしなやかさを保つことができます。

(詳しい解説は)
日本コスメティック協会検定テキストコスメQ&A第2版121ページ


【14】健常なヒトの皮膚表面のpHについて正しい値の範囲はどれか選びなさい

答え:2

① 約7.58.5
(間違い)
② 約4.56.5
(正しい)pH 4.5~6.5の弱酸性です。
③ 約9.510.5
(間違い)

(詳しい解説は)
日本コスメティック協会検定テキストコスメQ&A第2版117ページ


【15】普通に生活しているときの1日の発汗量について最も近い値はどれか選びなさい。

答え:3

① 70~90mL
(間違い)
② 7~9
(間違い)
③ 700~900mL
(正しい)汗は無意識のうちに発汗していて、普通に生活しているときでこれくらいの発汗量があります。これを不感知発汗といいます。

(詳しい解説は)
日本コスメティック協会検定テキストコスメQ&A第2版119ページ


【16】顔の真皮の厚さについて最も近い数値を選びなさい。

答え:3

① 2cm
(間違い)
② 2μm
(間違い)
③ 2mm
(正しい)表皮と真皮を合わせた厚さは平均2mmで、そのうち表皮はわずか0.2mmです。

(詳しい解説は)
日本コスメティック協会検定テキストコスメQ&A第2版103ページ、112ページ


【17】細胞に遺伝子を組み込んで作成する幹細胞はどれか選びなさい。

答え:1

① iPS細胞
(正しい)皮膚などの細胞に遺伝子を取り込ませて作成する細胞iPS細胞といいます。
② 成体幹細胞
(間違い)生物の体内に見られる最終分化していない細胞を成体幹細胞といいます。
③ ES幹細胞
(間違い)受精卵から作成される幹細胞のことをES細胞といいます。

(詳しい解説は)
日本コスメティック協会検定テキストコスメQ&A第2版151ページ


【18】エステティックについて誤った記述を選びなさい。

答え:2

① エステティックは、化粧品や機器、手技を用いて肌や身体を健康的で美しく保つ施術である
(正しい)エステティックは、人の心の中にある「美しくなりたい」「若々しくなりたい」という願望や欲求を、化粧品や機器、施術者による技術を使って満たす行為です。
② エステティックは、肌の異常や肥満、心身症などの改善効果が期待できる
(間違い)エステティックとは、肌や身体を健康で美しい状態に保持、保護する行為のことをいい、治療ではありません
③ エステティックでの施術は、リラクゼーション、美容を目的としたものである
(正しい)エステティックには、内面からの美を求める心身のリラクゼーションまで含まれています

(詳しい解説は)
日本コスメティック協会検定テキストコスメQ&A第2版168ページ、169ページ


【19】化粧品のSPF表示について正しい記述を選びなさい。

答え:2

① 屋内の日常生活に使用する化粧品のSPF値の目安は、30前後である
(間違い)日常生活ではSPF15前後が目安です。
② 「SPF30」とは、塗らない場合に対して日焼けするまでの時間を30倍延ばすことを意味する
(正しい)理論上、SPF30は、日光を浴びると20分で赤くなる人の場合、20分×SPF30600分、つまり塗らないときよりも30倍、約10時間肌が赤くなるのを延ばせるということを指します。
③ SPF表示は、UVAによるサンバーンの防御効果を表わしている
(間違い)UVBによるサンバーンの防御効果を表わしています。

(詳しい解説は)
日本コスメティック協会検定テキストコスメQ&A第2版49ページ


【20】洗顔について正しい記述を選びなさい。

答え:1

① 洗顔はメイクの種類によって、クレンジングクリーム、石けん、液状洗浄料など使いわけると良い
(正しい)汚れには油性と水性の2種類があり、メイクや皮脂などの油になじみやすい汚れはクレンジングで落とします。
② ノーメイクで過ごした日の洗顔に洗顔料は不要である
(間違い)皮膚表面をいつも清潔に保つことは、美容で最も大切なことです。
③ 肌質に関わらず冬場もしっかりと洗顔料を使用して洗顔すると良い
(間違い)超乾燥肌の人や皮脂の分泌が少ない真冬の季節など、時と場合によってはぬるま湯だけで顔を洗うこともあります。

(詳しい解説は)
日本コスメティック協会検定テキストコスメQ&A第2版34ページ、35ページ、37ページ

受験のお申込はこちら