子どもの日焼けと日焼け止め(サンスクリーン剤)

お台場冒険王2023ORGAN ROOMS カラダワンダーランド」にて、83日に開催された本協会理事長の川島 眞先生とFTCクリエイティブディレクターの君島十和子さんによるトークショーにて、子どもの日焼けについてのトークが展開されました。

君島十和子さんは、子どもが嫌がらず、また自身で落とすことができる年齢であれば、ぜひ日焼け止めで子どもの紫外線対策をしていただきたいとのことです。

この子どもの紫外線対策、紫外線をはじめとする太陽光線を浴びることによる肌の光老化研究の第一人者である本協会理事長の川島眞先生、美容家で化粧品のブランドプロデュースもなさっている君島十和子さんが推奨するのは言うまでもありませんが、では一般の方々はどのように思われているのでしょうか。

2023年に「光老化」啓発プロジェクトで実施されたアンケート(文献1)から引用してご紹介します。

子どもが日焼けしていることに対する印象

子どもが日焼けしていることに対する印象についてお答えください。
※悪いを0、良いを10とした時の点数
※悪い=0~4、どちらでもない=5、良い=6~10

子どもの日焼けが「健康に良い」と考える人が「健康に悪い」と考える人を上回り、まだまだ子どもの日焼けが健康的だと思っている人が多いという結果となりました。

では子どもの日焼け止めの使用に関しては、どのように思われているのでしょうか。

子どもに対する日焼け止めの肌への影響

子どもに対する日焼け止めの肌への影響についてお答えください。
※悪いを0、良いを10とした時の点数
※悪い=0~4、どちらでもない=5、良い=6~10

日焼け止めが子どもの肌に「良い影響がある」と考える人は、30%以下とまだまだ少ない状況でした。

日本臨床皮膚科医会・日本小児皮膚科学会より、紫外線により健康に様々な悪影響が生じるため、保育所・幼稚園・学校生活など、子どものときから適切な紫外線対策を行うことが大切であり、日焼け止めを上手に使いましょうという統一見解を発表されており(文献2, 3)、また千葉市の教育委員会では2018年に市立の小中学校に対し、日焼け止めの使用に関する通知を出すなど、子どもに日焼け止めを使用することが推奨されています。

子どもが嫌がらない程度に日焼け止めを奨める、親が日焼け対策をするルーティンを見せるなど、自然と子ども自身にも身につくよう、上手に日焼け止めを使用していくと良いでしょう。

日焼け止め(サンスクリーン剤)の選び方・使い方

① UVBとUVA両方に、できれば近赤外線(NIR)にも有効なものを選ぶ
② SPFは15以上、PAは+以上のものを使う
③ 少し厚塗りになるように塗る
④ 汗で流れたりしたら、塗りなおしをする
(文献4)

文献1
「光老化」啓発プロジェクト委員会: 第12回光老化認知度調査.
https://www.hikari-rouka.org/news/12th-survey/ (accessed 2023-09-06)
文献2
日本臨床皮膚科医会・日本小児皮膚科学会: 保育所・幼稚園での集団生活における紫外線対策について.
http://jspd.umin.jp/pdf/201509.pdf (accessed 2023-09-06)
文献3
日本臨床皮膚科医会・日本小児皮膚科学会: 学校生活における紫外線対策に関する具体的指針.
http://jspd.umin.jp/pdf/201509_2.pdf (accessed 2023-09-06)
文献4
「光老化」啓発プロジェクト委員会: サンスクリーン剤の選び方・使い方.
https://www.hikari-rouka.org/knowledge/sunscreen/ (accessed 2023-09-06)

日本コスメティック協会事務局